自動車のサイバーセキュリティ国際規格として、ISO/SAE 21434のFDISが2021年5月に発行されました。FDIS版は公式の規格と差異が少ないため、規格適合の準備を本格化するには非常によいタイミングです。
本セミナー1日目は、ISO/SAE 21434のFDIS版の基礎理解を確実にすることを目的としています。
これまでのテュフ ラインランドのサイバーセキュリティセミナーからさらに内容を増補し、FDIS版対応として改訂しています。練習問題と事例も盛り込んでおり、実践に近い状況で理解を深めていただけます。
2日目は、UN-R155およびR156への適合に向け、勘所を解説します。これらの新しい規則は、自動車に関わる幅広い分野に大きく影響するため、車両メーカーやサプライヤーにとって、全社で取り組む重要事項です。また、本規則は、2022年7月よりEUにおける新型車両への適合が義務付けられます。
ISO/SAE 21434は、UN-R155のCSMSおよびUN-R156のSUMSへの適合に役立つガイドラインです。このサイバーセキュリティ規格とUN-R155/R156の関係を明確にし、それぞれの要求事項をきちんと理解して実践能力を養うには絶好のチャンスです。ぜひご参加ください。
※セミナーは2日間コースですが、1日目のみ、2日目のみの受講も可能です。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ここがポイント ◇◇◇◇◇◇◇◇◇
◇ サイバーセキュリティ規格の最新版、R155およびR156に関わる最新動向を把握。
◇ 受講証明書を取得。受講証明書はサイバーセキュリティの能力管理を証明します。
1日目 ISO/SAE 21434 FDIS対応セミナー ~実践的な内容で理解を深める~
サイバーセキュリティの脅威分析などの具体的な練習問題を通じて、キーコンセプトと手法を身につけていただけます。
担当講師:永島 秀文
2日目 UN-R155, UN-R156の勘所解説セミナー
UN-R155を中心にR156/R157の勘所を解説します。また、ドイツの認証の最新状況などについても説明します。
担当講師:本多 克三
【セミナーの内容】1日目
1. サイバーセキュリティ管理
2. プロジェクト固有のサイバーセキュリティ管理
3. 分散型サイバーセキュリティ活動
4. 継続的サイバーセキュリティ活動
5. 脅威分析とリスク評価の方法
6. コンセプト
7. 製品開発
8. サイバーセキュリティの妥当性確認
9. 生産、運用と保守、サイバーセキュリティの終了と製品廃棄
【セミナーの内容】2日目
1. UN-R155 Cyber security and Cybersecurity management systemの解説
2. UN-R156 Software update and Software update management systemの解説
3. UN-R157(CS関連のみ)の解説
【講師】
本多 克三
テュフ ラインランド ジャパン株式会社 モビリティ事業部 車両安全、自律運転とコネクテッドカー シニアエキスパート
自動車の安全、⾃動運転技術、コネクテッドのエキスパートとして、数々の⾃動⾞メーカーやシステムメーカーなどで適合活動に携わる。⾃動運転に関わる次世代技術の⽀援やUN-R155/R156など法規要件の技術支援など、自動車業界での豊富な経験を生かし実務的な適合支援を専門としている。
永島 秀文
テュフ ラインランド ジャパン株式会社 モビリティ事業部 車両安全、自律運転とコネクテッドカー シニア・スぺシャリスト
長らく製造業へのコンサルティング・サービスに従事。機能安全のコンサルタント経験をもとに開発プロジェクトの成功に向けたソリューション提供を行う。機能安全トレーニングからプロセス構築、監査、アセスメントまでをこなす。