本セミナーは、2023年9月26日に実施したオンラインセミナーの録画です。
SOTIFの基本の要点を説明し、ソフトウェア開発を例に、SOTIFの適用と課題を概説します。
ISO 26262を核とした機能安全の製品開発
機能安全適合製品は複数の業種にまたがって展開することが可能です。自動車の機能安全規格ISO 26262を核とした製品を、農機や産業システムなどへ横展開することが可能です。その条件について概説します。
機能安全規格で規定された開発プロセス要件は、V字プロセスをベースにしているため、規格間の高い相互可換性があります。リスクレベルの等価性についても要件が定義されており、他業種の機能安全製品を持ち込み変更開発することで短期間の市場投入に貢献することができます。ISO13849やISO25119などへの展開も容易です。例えば、産業システムの特殊なセンサーを自動車や農機向けの機能安全製品化することが可能です。また、実現サポートに関連するテュフ ラインランド ジャパンのサービスをご紹介します。
自動運転技術開発のSOTIF適合の課題
自動運転技術は近年、格段の進展を遂げていますが、その開発においてSOTIF適合が等閑視されるべきではないと考えます。その基礎要件をおさえて、本来機能の安全性に関するエビデンスを整備する必要性があります。ここでもISO 26262のプロセスと要件を考慮しなければなりません。
車載システムにおける本来機能の安全性についての規格であるSOTIFは、自動運転システムに関わる設計原則や説明責任を果たすうえで不可欠です。SOTIFを基礎にした開発をしておくことは重要で、それにより、多大な手戻りが発生することを防げます。ソフトウェア開発を例にとり、規格への取り組みの方向性を概説します。
【対象者】
- 機能安全規格の基礎を知っていること(前提条件として)
- 自動車、農機、建機のOEMおよびサプライヤー
- 各種センサーメーカー
- 自動運転技術開発に関わるOEM、サプライヤー、ソフトウェア開発ベンダーなど